毎日の歯磨きだけで、虫歯や歯周病予防はできません!
歯磨きは、お口の健康を守るために欠かせないものですが、それだけで十分かといえば、そうではありません。
どれだけきれいに磨いている患者様でも、お口のどこかに歯石ができています。歯石は残存プラークが固まってできるものですから、やはり磨き残しはゼロではないのです。
患者様オリジナルの予防歯科により、虫歯・歯周病を効率的に予防しましょう。定期検診に通っていただくことで、万が一虫歯・歯周病になったときにも、早期に治療を開始することができます。
海外では、歯医者さんは「痛くならないためにいくところ」です。
歯科先進国であるアメリカ、スウェーデンなどでは、歯科医院は予防歯科のため、つまり「痛くならないためにいくところ」という考えが定着しています。
対して日本では、痛みなどの症状が現れて初めて歯科医院を受診する、という考えが依然として根強く残っています。
85歳時点でのアメリカ、スウェーデンの平均の残存歯数がそれぞれ15.8本、19.5本であるのに対し、日本では7本に満たないそうです。アメリカやスウェーデンと同等の環境・技術を持ちながらこういった差があるのは、予防歯科に対する意識の違いが原因の1つになっていると言えるでしょう。
インプラントは、歯を失った症例に対する素晴らしい治療法です。また、入れ歯も近年はより精密で自然なものが開発されています。それでも、審美性・機能性において、絶対に健康な天然歯には敵いません。
健康な歯が20本残っていれば、ほとんどのものを問題なく、またおいしく食べることができます。
人生100年時代と言われる現在こそ、早くから予防歯科に取り組み、1本でも多くのご自身の歯を残すことが大切です。
定期的に予防メンテナンスを受けるメリット
虫歯や歯周病の痛み・不快感から解放される
虫歯や歯周病の症状は、大変不快なものです。痛みはもちろん、しみる、歯のぐらつきなどによって、食事への不安を伴います。
また、虫歯治療による金属のつめ物や被せ物、歯周病による痩せた歯ぐきは、審美面においても患者様のストレスとなります。
長期的にみると医療費を抑えることができる
重度の虫歯で数カ月、重度の歯周病では数カ月から年単位での治療期間が必要になります。その間にかかる治療費と比べれば、予防歯科や定期検診にかかる費用は安く抑えることができます。
特に、セラミック、インプラント、精密な入れ歯などの自費診療を選択した場合には、さらにその差は大きくなります。
そして何より、予防歯科に取り組んで守られる健康できれいなお口は、お金には代えられない価値があります。
お口の健康が維持できる
予防歯科や定期検診でときどき歯科医師・歯科衛生士のチェックが入ることで、患者様側に「ちゃんとしなきゃ」「次はもっときれいにしてみせよう」という意識が生まれます。
この意識の改革が、毎日のホームケアの質を向上させます。良質なホームケアと歯科医院での予防処置の効果が相まって、自然とお口の健康が維持・改善されます。
いつまでも自分の歯でおいしく食べられる
スポーツ、勉強、仕事、恋愛、家族との時間、余暇など、私たちは人生のそれぞれの段階で楽しみややりがいを見つけ、そして幸せを感じています。
その中で、年齢やライフスタイルにかかわらず常にそばにあるのが「食べる喜び」です。しかし、虫歯や歯周病はもちろんですが、入れ歯やブリッジなどの治療さえ、その食べる喜びを損なってしまうことがあります。
いつまでも、自分の歯でおいしく食べるためには、虫歯・歯周病をはじめとする口腔トラブルの予防、万が一のときの早期治療が重要になります。
全身の健康維持につながる
年齢とともに虫歯や歯周病になること、歯を失うことを当たり前だと思わずに、できる限りその予防に努めれば、「80歳で自分の歯を20本以上残すこと」は十分に可能です。
「健康な歯でよく噛む」「バランスよく何でも食べる」ことは、生活習慣病をはじめとする全身の病気の予防に役立ちます。
そらいろ歯科での予防歯科治療メニュー
定期健診
歯科医師や歯科衛生士が、患者様のお口の状態をチェックします。虫歯や歯周病だけでなく、さまざまな口腔トラブルを早期に発見し、ご負担の少ない形での適切な治療へとつなげます。
定期検診の頻度は、患者様のお口の状態によって異なります。3~6ヶ月に1度程度とお考えください。
歯石除去
歯石は、残存したプラークが固まって歯にこびりついたものです。ブラッシングでは除去できませんので、専用の道具を使って取り除いていきます。
歯石には無数の小さな穴が開いています。細菌にとって絶好の住処であり、繁殖場所となる歯石は、定期的に除去する必要があります。
PMTC
特別な道具を使った歯面清掃です。歯の表裏はもちろん、歯間、歯と歯ぐきの境目まで、徹底的にきれいにします。
舌で触るとツルツルになっているのが分かります。
歯磨き指導
患者様のお口に合った歯磨き・オーラルケアの方法を指導いたします。
また、保護者様には仕上げ磨きの方法もアドバイスいたします。
フッ素塗布
フッ素を歯に直接塗布し、歯質を強化します。痛みやしみたりといったことはありません。効率的に虫歯を予防できます。
フッ素塗布は、生え始めの乳歯にも使用できる安全性の高い予防処置です。効果が持続する3カ月ごとに受けられることをおすすめします。
シーラント
奥歯の溝を歯科用プラスチックで埋めます。汚れが溜まりにくく、また歯磨きがしやすくなります。
歯を削ったり、傷めたりといったことはありません。
生活習慣の指導
食事、睡眠、喫煙など、お口の健康とかかわる習慣の改善指導を行います。
仕事上どうしても食事が不規則になる、睡眠時間が一定でないといった場合にも、ライフスタイルに応じた改善策・解決策を一緒に考えて参ります。
咬合状態の確認
咬み合わせをチェックします。歯並びが良くても、咬み合わせが悪いということがあります。咬み合わせが悪いと、虫歯や歯周病などの口腔トラブルだけでなく、肩こりや頭痛といった不定愁訴、顎関節症などの原因となると言われています。
必要に応じて、咬み合わせを改善する治療を行うことができます。
大切なお子様のために
「親子予防」に取り組みませんか?
親子予防とは、お子様とお母様・お父様が一緒に取り組む予防歯科です。
妊娠前にご両親のお口をきれいにしておくことで、出産後のお子様の虫歯リスクを抑えることができます。
その後は、一緒に定期検診に通ったり、ご自宅で一緒に歯を磨いたりすることで、お子様の歯科への意識向上を目指します。
虫歯になりにくい子にするには、3歳までのケアが肝心です
よく「虫歯になりやすい体質」と言い方がされますが、その体質は、おおよそ3歳頃までに決まると言われています。
お母様・お父様のお口をきれいにした上で、特に3歳ころまでは、お子様のお口のケアに十分に注意していかなければなりません。