前歯や奥歯が欠けた・抜けた

診療室歯は、私たちの身体の中でもっとも硬い「エナメル質」に覆われています。

しかし稀に、欠けたり、場合によっては抜けたりといったことがあります。そういった場合に、一般的にどのような治療が必要なのかをご紹介します。

歯が欠ける原因

虫歯

虫歯虫歯がエナメル質を溶かし、象牙質に達してしまった場合、その後の侵食は象牙質の方が早くなります。これは、象牙質の方がやわらかいために起こる現象です。

象牙質がもろくなると、硬い食べ物を噛んだときなどに歯が欠けてしまうことがあります。

歯ぎしり・食いしばり(TCH)

歯ぎしりや食いしばりのときにかかる力は、体重の6倍にもなると言われています。歯髄を除去して脆くなった歯、あるいは健康な歯でも欠けてしまうことがあります。

その他、TCH(歯列接触癖)でも歯が欠けてしまうことがあります。

TCHとは?

TCH(歯列接触癖)は、本来であれば食事・会話以外の時間は離れている上下の歯を無意識に、持続的に接触させてしまう癖のことです。 たとえ微弱な力であっても、長期間にわたって積み重なることで、歯に大きなダメージを与えるのです。

外傷(転んだ・ぶつけた)

交通事故やスポーツ中の事故、転倒などで衝撃を受けたとき、歯が欠けたり、抜けたりすることがあります。

治療法

大きく欠けた場合

神経が生きており、かつ残せる状況であれば、被せ物での対処が可能です。神経を露出したり死んでしまっている場合には、根管治療が必要になります。

中程度に欠けた場合

前歯であれば、基本的に被せ物での対処となります。奥歯であれば、被せ物あるいはつめ物での対処となります。
いずれも保険診療・自由診療の選択肢があります。保険診療の場合はプラスチックや金属を使用したもの、自由診療であればセラミックなどの材料を使ったものとなります。

小さくかけた場合

前歯でそれほど目立たない欠け方であれば、プラスチックを詰める「レジン充填」での対応となります。強度、艶感はセラミックに劣りますが、歯を削らずに治すことができるのが大きなメリットです。

大きく折れた場合

骨縁(歯周ポケットを覆う顎の骨)より低い位置まで欠けてしまった場合、多くは抜歯の適応となります。
その後、インプラント、入れ歯、ブリッジなどで機能性・審美性を回復させる必要があります。

転んだり、ぶつけて歯が抜けた(脱臼)場合

歯が抜けた場合も、歯を残せる(元に戻せる)可能性はあります。

まずは、歯を探し、流水で汚れを落としてください。このとき、歯の根の方ではなく、必ず歯の上部(普段露出している部分)を持って洗ってください。歯の根を覆う歯根膜を傷つけないためです。

その後、歯を生理食塩水か牛乳に浸け(どちらもなければ口の中に入れておいてください。乾燥させるのが一番ダメです。)、早急に歯科医院を受診しましょう。余裕があれば、先に電話をして状況と受診の旨を伝えておくとよいでしょう。

こういった行動をとれば、歯を元に戻せる可能性が高まります。歯科医院では一般的に、歯を元の穴に戻した上で隣の歯に固定する処置が行われます。(再植)

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