見た目

笑ったとき、喋ったとき、銀歯は口の奥にあっても光が反射して目立ってしまいます。

健康面・アレルギーの心配

銀歯には、金属アレルギーのリスクがあります。唾液によって溶けだした金属イオンが体内に蓄積すると、あるとき突然に発症します。

保険治療で白くする方法

コンポジットレジン

金属のつめ物を取り外し、白い材料「コンポジットレジン」を詰めて光照射で固めます。
ただし、強い力のかかる奥歯にはあまり適しません。

硬質レジン前装冠

内側が金属で、外側には白いレジンでできている被せ物です。
こちらは、前歯を白くする際に使用します。保険が適用されるのは、中切歯、側切歯、犬歯のみです。
金属アレルギーの方にはおすすめできません。

ハイブリッドセラミックレジン冠（CAD/CAM冠）

セラミックと歯科用プラスチックを混合した「ハイブリッドセラミック」を材料とし、CAD/CAMを用いて作る被せ物です。
保険適用となるのは、上下顎の小臼歯（前歯から数えて4番目と5番目の歯）と、下顎の第一大臼歯（前歯から数えて6番目の歯）のみです。なお、下顎の第一大臼歯の場合は、第二大臼歯の4本がしっかりと噛める状態で残っていることが条件になります。

保険外（自費）治療で白くする方法

セラミックインレー

白く美しい材料「セラミック」を使ったつめ物です。現状では、もっとも天然歯に近い審美性・機能性を持つつめ物と言えるでしょう。

オールセラミッククラウン

セラミックのみを使った被せ物です。金属は一切含まれません。天然歯と見まがうほどの審美性を再現できます。

ジルコニアクラウン

内側に強度に長けたジルコニア、外側に審美性に長けたセラミックを使用した被せ物です。ジルコニアも白い材料ですが、オールセラミック冠と比べると、やや透明感に劣ります。しかし、比較的目につかない奥歯に使用する被せ物としては、十分な美しさを再現できます。

アマルガムとは、約半分が水銀でできている金属です。

ご存じの通り、水銀は水俣病を引き起こした重金属であり、強い毒性を持っています。アマルガムは国内では未だ歯科治療で使用できる状況にありますが、その危険性が周知された今、使用している歯科医院は皆無です。

ただ、1970年代、80年代には国内外でごく一般的に使用されていた事実があります。つまり今もなお、口腔にアマルガムが使用されたままの方が少なくないということです。

アマルガムのつめ物の特徴は、銀色でその縁が黒ずんでいる点です。歯科医が見ればすぐに判断できますので、できるだけ早く、身体に害のないものに交換されることをおすすめします。